本物の製品を販売する M2298●江戸和本●〈首書〉実語教・童子教〈新板頭書〉実語教・童子教 延宝3年

【作者】不明。
【年代等】寛文4年初刊（［京都］野田庄右衛門（吉文字屋庄右衛門）板）。延宝3年6月再刊。刊行者不明。
【備考】分類「往来物」。『〈首書〉実語教・童子教』は、江戸前期の『実語教・童子教』注釈書。寛文10年刊『実語教諺解・童子教諺解』と並んで江戸前期を代表する注釈書で、二教本文を半丁に大字・5行（1行2句）・付訓で掲げて、各句毎に上下左右の界線を設け、頭書とのど（綴じ目）方向の余白に、同本文を1句ずつ再掲して小字の施注を置く。『諺解』の如き詳細な語注や出典・引用は極力控えて平易・簡潔を旨とする。特に、全体的に口語調の文言で説く点など画期的な特色を持つ。本扉には「実語教／童子教」と2行で大書し、二教冒頭部に「実語教のおこり」「童子教始」と題してその由来を紹介する。寛文4年板を最初に、延宝3年・板元不明板、延宝4年・松会板、江戸前期・松会板、江戸前期・薮田板など体裁を変えながら同内容の注釈書が種々出版されたほか、天明5年刊『実語教童子訓』の注釈にもそっくり模倣され、さらに『童子訓』の影響下に数種の注釈書が生まれるなど、後世の注釈書に長期にわたって影響を及ぼした。
★改装・題簽欠・状態概ね良好。稀書。
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商品の情報

●江戸和本●〈首書〉実語教・童子教［〈新板頭書〉実語教・童子教］（延宝3年）
【判型】大本1冊。縦271粍。