新色登場 批判的神学的注解「出エジプト記」上巻・下巻全2巻揃い　　B.S.チャイルズ著

1994年　初版
箱は経年焼けとシミがあります。（写真）
この注解には少し説明が必要です。これまでの注解は、伝統的なキリスト教会の信仰的理解に立つか、あるいはキリスト教信仰を一旦横に置いて、現代的な批判的・歴史的立場からなされるかのどちらかでした。

批判的神学的聖書注解
「この注解の目的は、恥じることなく神学的なものである。その関心は、出エジプト記を教会の文書として理解しようとする点にある。釈義ということが起きてくるのは、正典という文脈の中での神学的課題としてであって、その向かうところは、イエス・キリストを告白する事によって生きる信仰の共同体に対してである。・・・そこには、本文および資料批判、統語論や文法、歴史や地理が含まれる。またキリスト教会がテクストについて聞くという場合、同じ聖書によって活きている他の共同体や、信仰や伝統に関わり合いのない、他の無数の立場から切り離して聞くというわけには行かない。」
「出エジプト記」上巻・下巻　全2巻揃い　　
B.S.チャイルズ著　
定価　16,（上下巻）

しかしチャイルズは、聖書がキリスト教会の正典として、キリスト教信仰の核心であるという歴史的事実に立ちつつ、現代的な批判的・学問的読み方を如何に生かすかという問題意識からこの出エジプト記注解を試みています。
チャイルズは序文で以下のように宣べています。
　出エジプト記がユダヤ教において、またキリスト教会で歴史的にどのように理解されてきたかを注解で丁寧に論じているのも特徴です。

本体は上下巻共に10数ページに線引き、若干の書き込みがあります。
全体的にきれいですが、使用感はあります。（くたびれてはいません）

商品の情報